メルトキオにてテセアラの神子・ゼロスを仲間にしたロイド達は、本人の要望もあってその夜は彼の家に泊まることになった。
食事後の仲間同士での会話もつきる頃、ロイド達はそれぞれ決めた部屋に戻り明日への鋭気を養うことした。
部屋割りはコレットとジーニアス、リフィル兄弟の三人が一緒で、ロイドは一人部屋だった。
ロイドが案内された部屋は一人部屋とは思えないほど広く、あちこちには高価なアンティーク家具がさり気なく置かれ中央にはキングサイズのベットが構えていた。
まだ寝るには少し早い時間だったので、ロイドはベットには入らずそこに腰を掛けこれまであった出来事を回想していた。
(心を奪われ人形のようになってしまったコレットをどうしたら助けられるのか。
ディザイアン達を配下におく上位組織クルシスの指導者ユグドラシルとは何者なのか。
そして・・・信頼すべき仲間だったはずのクラトスの裏切り・・・・・・)
解決しなければならないこと。納得しきれない思い。
様々な思いが交差しあいロイドの頭はかつて無いほどグルグルと回転していた。
だがそれらの答えは今のロイドがいくら頭をひねったところでメビウスの輪のごとく永遠に解けないものだった。
そんな出口のない思考からロイドを現実世界へと連れ戻したのはドアをノックする音だった。
ロイドが返事もしないうちにドアは開きそこからコップを持った赤い長髪の端正な顔をした青年が入ってきた。
「夕食の後のアツ〜イ一杯はいかが。」
「ゼロスか・・・ありがとな。」
コップを受け取りとり中を見るとよい香りのする琥珀色の紅茶が入っていた。
「何考えてたんだ?」
「これからのことを・・・いろいろとな」
渡されたコップを握りしめその中身を見つめたままロイドは呟いた。
ふと、絡みつくような視線を感じ顔を上げるとジッとロイドの顔を見つめるゼロスがいた。
「なんだ?」
「ん・・・別に。早く呑まないと冷めるぞそれ」
「ああ、そうだな」
熱いカップの中に入った紅茶をロイドは火傷をしない程度の早さで飲み干すと、コップをゼロスに返そうとした。
ドクン!
突然心臓が大きく動き、ロイドは思わず手にしたコップを落としていた。
ガクガクと痙攣しはじめた体を何とか座っていたベットに横たえると荒く息を吐いた。
「な・・・んだ?・・・・め・・・ま・・・い?」
手足の先が痺れまるで人形にでもなったかのように動かない。
身を屈めて呼吸を繰り返しながらロイドは僅かに動く首を持ち上げた。
そこには艶めかしい視線でロイドを見つめるゼロスがいた。
「バカだな、人を簡単に信じるなんて・・・」
「ゼ・・ロ・・・ス?」
ベッドの上のロイドの両腕を押さえつけるとゼロスは唇を捕らえ吸い上げた。
やがて生暖かい舌が歯列を割って差し込まれ、ロイドの口の中で器用に動きはじめる。
ねっとりとからみつく様なキスをされながら、ロイドのズボンはゼロスの手によって簡単に身体から剥がされていた。
「な・・にを・・・する気だ・・」
「気持ちいいことだよ」
そう言いながら剥き出しになったロイドのペニスをゼロスはねっとりとした視線で見つめている。
ほとんど慈愛したこともないそこを他人に見られるのが酷く恥ずかしくて、ロイドは力の入らない身体を無理に捻って尻を向けた。
「そうくるならこっちは・・・こうだ」
片方の丘を大きな掌でサラリと撫でられた瞬間、ロイドの身体は本人も驚くほどの勢いで跳ね上がった。
ゼロスがお尻の肉を両手でギュッ、ギュッとリズミカルに揉み始める。指先に力が込められるたびにロイドの口から妙に甘ったるい声が出た。
「あぁ・・・ん・・」
「感じてるのかロイド?」
ロイドはシーツを手繰り寄せながら、ゼロスの手から逃れようと足掻くが逆効果だった。
「腰を振るほどイイのか? お尻だけでこんなに感じてたら・・・これから先持たないぜ」
(この先??ゼロスはいったい何をする気なんだ・・・・)
性に関する知識がほとんど無いロイドにとってこれから先何が起こるかは全く分からなかった。
腰に軽い疼きを感じながらロイドは無意識に僅かにお尻を突き出す姿勢を取っていた。ゼロスはロイドのお尻の肉を掴んで左右に開き、身を屈めて股間を覗き込む。
「ロイドのここはかわいいねぇ」
掌で軽くポンポンと袋を叩くとゼロスは躊躇うことなく、ロイドのペニスを口の中へと含んだ。
「いやっ・・・!」
ピチャピチャと音を響かせながらゼロスはさもおいしそうにペニスを舐めていた。柔らかかったペニスはだんだんと堅さをもち、天井を向いていく。顎を動かしながら同時に両腕でロイドの足を抱えて更に尻を上へと持ち上げる。ロイドの体は頭を枕に押しつけたまま、つま先立ちの状態となったいた。それはゼロスからロイドの下半身はお尻の蕾まで完全に丸見えになる体制だった。
(恥ずかしいっ・・・・・!)
耐え難いほどの羞恥を感じ、なんとか抵抗しようと試みるがそれはゼロスの巧みな舌使いであっと言う間に消え去っていた。
ゼロスは口に含んでいたペニス離すと今度は舌全体をそのまま皮膚に密着させてお尻の蕾へと向かっていった。
「ゼロス・・・オレ・・・・なんか変だ・・・」
今自分が感じている熱を帯びた感覚が何なのか分からずロイドは混乱していた。
辿り着いたお尻の蕾をペロリを舐められたロイドはは驚き、反射的に広げていた脚を閉じようとしたが脚の間に割り込ませたゼロスの逞しい身体がそれを阻んでいた。
震える太股を抱えてロイドのお尻の蕾をペチャペチャと猫のように舐めるゼロスの少し速くなった息遣いが聞こえる。
(オレのあそこを舐めて・・・ゼロスが・・・興奮してる?)
ゼロスは十分にそこをぬらした後、舌先をとがらせるとロイドのお尻の蕾に潜り込もうとした。
「ヒィッ・・・」
蕾に力を込めると舌が中からヌチュと押し出された。
「入れてもいいだろ?」
ゼロスの声は楽しそうだった。
「いやだ!・・・あんなところに舌・・・入れるなんて・・・。」
「じゃぁ指ならいいだろ?」
ロイドの返事を待たずにゼロスはお尻の蕾に指を入れると、そこを強引にこじ開けようとした。
「いたいっ!・・・」
抵抗するも1本の指がツプンと入っていた。特に痛みはないが異物を銜え込んでいる違和感にザッと肌が粟立つ。
ゆっくりとゼロスの指が中で円を描くように動き出した。
クチャ・・・・クチャ・・・・
蕾から指が出入りするたびに淫らな水の弾く音が響き渡る。
(あそこが・・・ぬれてる・・・オレ男なのに・・・)
その答えはゼロスがジーンズのポケットに隠し持っていた潤滑剤を口に含み、唾液と混ぜ合わせて尻の穴に流し込んでいたからだった。
「だんだん広がってきた・・・中の色は・・・綺麗なサーモンピンクだな。」
「あっ・・・いい」
蕾から伝わる違和感はだんだんと快感へ変わっていた。
もっと気持ちよくしてもらいたくてロイドは夢中でお尻を左右に揺らした。
ペニスの先端からは先走るように透明な液体がポタリポタリと流れ、やがてロイドはペニスの奥でいっぱいに溜まったものを外に出したしくてたまらなくなっていた。
「な、何か・・・・出でくるっ・・・・」
「もうイキそう?」
股間がジンジンと熱くなる。
ペニスに集中したミルク状の粘つく液体をロイドは勢いよくゼロスの手に放出する。
ロイドは身体をブルッと体を震わせると射精後のふわりとした開放感に浸っていた。
ゼロスは手についたそれに目をやるとニヤッと笑いロイドに見せつけた。
「これがロイドくんの精子。さすが若いだけあって量が多いねぇ〜」
「いやっ・・・そんなもの・・・見せるな・・・」
「カワイイなロイドは。」
ロイドはゼロスに射精の瞬間を見られたこが恥ずかしくて目尻に涙が滲んでいた。
ゼロスはたっぷりと手に付いた精子をロイドの目の前でおいしそうに舐めとったあと、耳元で低く囁いた。
「でもな・・・本番はこれからなんだぜ」
周りの空気さえ凍り付くようなその口調にロイドの背がゾクリと震えた。
これより酷い事など想像もつかないロイドはただゼロスの妖しい微笑みの前に怯えることしかできなかった。
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