捕らわれたモノ 後



「おまえのこんな姿、楽しめるのは俺だけだな」

ゼロスはいったんロイドから離れると、自分の着ているものを全て脱ぎ捨てる。
次にまだ呼吸がおさまらず、ぼんやりとしているロイドの赤いジャケットを強引に脱がすと、お互い全裸になっていた。

のしっとロイドの上にのしかかると胸に付いた突起を吸い上げた。
まるで赤ん坊が母親の乳房を吸い上げるようにゼロスは執拗にそこを攻め、また余った方の突起を手でつまみ、
こねくり回した。

「あっ・・・」

ロイドの射精後すぐと言うこともあって過敏に反応する。
突起はすぐにピンと立ち上がり、ロイドの息は前以上に熱く荒くなっていた。

「・・・すっごくそそる表情だな、ロイド」

ゼロスは顔をあげると、赤くなって顔をそむけるロイドの腿を掴み、両脚を開いた。

「…ゼロス…何する気だ・・・」

ロイドはまだゼロスこれから何をする気なのか分からずにいた。
ゼロスは脚を抱え上げ、膝から下を自分の両肩にかける。
ロイドは露わになった尻の蕾に押し当てられた熱く堅いものがゼロスの欲望の証だということに気づくと、
顔を青ざめさせた。

「いくぞ」
「ゼロス、待てっ、こんなこと・・・ダメ・・・」
「ここまで来たらおとなしくヤられとけよ」

ゼロスは、自身の硬く反り返ったものにローションをたっぷりと塗り、濡れて柔らかくほぐれた蕾にあてがう。
ゼロスの先端にぐっと入り口を押され、ロイドは抵抗した。

「マジでやめ!・・お願いだから!!」

ロイドは体を強張らせて抗う。だが、ゼロスはロイドよりも力があった。

「もう遅いぜ」

強引にロイドの中に入りこんでくる。
下の入り口は大きな異物が当り中をこじ開けようとする。進入しようとする異物の痛みに守は仰け反る。

「イタいっ!!!」
 
恐怖と痛みでロイドの目には涙が溢れていた。ゼロスはそれを舌ですくい上げ舐めとると、
再び堅くなったペニスの挿入を始めた。

「ひぃ! いゃだ!! うぅんんんん!!!」

ロイドは意識が薄れかける。このまま気絶できたらどれだけよかっただろう。

「動くぞ」
「いやぁあああ! ああ! いっ、たい! いたい! いたい!!」

お尻を両手で掴まれ、これ以上開けない股の間に、ぐりっ、とゼロスの腰が沈められる・・・。

「いぁあああああ!!」
 
狭い肉壁に押し入る熱くて固い棒の激しい痛みに、体が今までにないくらいの震えを起こす。
その初めての感覚に、ロイドは思わず悲鳴をあげた。
指で慣らされていたとはいえ、ゼロスの熱い塊は想像以上に中を圧迫する。

「力を抜け、ロイド」

ゼロスはロイドを抱きしめながら少しずつ奥に進んでくる。

「う・・くぅっ・・・」

ロイドは唇をかんだ。あふれ出した涙が頬を伝う。

「痛い?」

ロイドは目をぎゅっと瞑ったまま、黙って小さく首を振る。

「もうちっと力抜けよ。その方が楽だから」
「はぁ・・・ああ・・・いやっ・・・」

ゼロスはゆっくりと侵入しつつ、柔らかく絡み付いてくる内側の感触に、快感の吐息を漏らす。
そして次第に快感に押し流されるようにゼロスの腰の動きは早くなっていた。接合した場所からは水が跳ねる音がする。

クチュ・・クチュ・・・クチュ 

中に入れられたペニスがますます堅さと太さを増していることがロイドにはわかった。
体を揺さぶられ赤く長い髪が肌に触れるたびに感じ始める性感に戸惑いながらもロイドは必死に体を貫く痛みに耐えた。






しだいにゼロスは限界が近いのか息が荒くなり、最後の方は少しでも奥へと入り込もうと腰を左右に大きく振り付けていた。

「中に・・・出すからな」
「いやぁ!やめて!!」

ドピュッウウウウ!

ゼロスはロイドの最奥までペニスを突き立てると、どくどくと生暖かい精液を注ぎ込んだ。
うちから広がる感覚にロイドは自分の中でゼロスが果てたことを知り、吐き気を覚えた

ゼロスがずるりと抜けた途端、栓がなくなったためロイドの中から精液が零れ落ち、ロイドは嫌悪感から顔をゆがめた。

どれほどの量を注ぎ込まれたのか。それは中から溢れ出てきてきりがなかった。
蕾みとその中は熱を持ち、痛みを訴える。流れ出てくる精液を見るとそこには僅かに血が混じっていた。
あれだけ無茶苦茶にされたのだ。内部を負傷をしても不思議ではない。



ロイドの蕾から溢れ出る血の混じった己の精液をみたゼロスはロイドの腰に手をやるとそっと詠唱を始めた。


「ファーストエイド」


ゼロスの手から放たれる光はロイドの痛みを癒し、負傷した内部を修復していく。
だが、体中にのしかかるような脱力感と喪失感は消えはしなかった。

「これで明日も大丈夫だな」
「ゼロス・・・何で・・・こんな事するんだ・・・・」

ゼロスはその質問にニコリと極上の微笑みをすると、その顔には不釣り合いな答えを言った。

「奴らに復讐するためさ」

それは、この行為が愛故に行われたわけではないということを指していた。

「・・・ふくしゅう?」
「お前が知る必要はない・・・今はな。お休みロイド。次は入れてもイカせるようにしてやるから」

どのような術を使ったのかゼロスがロイドの顔に手を当てると、ロイドは深い眠りの中に落ちていった。

「だから、早くオレに順応な人形になるんだぜ」
 
ゼロスはこうして手に入った極上の素質を持った少年を見下ろした。
これから先どうロイドを調教していくか考えながら、ゼロスはクククと彫刻のように美しい顔を歪め笑い続けていた。









END